電力管理のための統合モニタリング＆コントロールシステム
バックグラウンド
マイクロンジャパンの半導体製造工場は、家電製品、ストレージ、モバイルデバイス用のメモリモジュールを製造しています。工場の製造システムの信頼性と消費電力を最適化するために、統合監視制御システム（IMCS）が導入されました。IMCSは、電力品質監視システム（PQMS）と監視制御及びデータ取得（SCADA）システムを統合し、電力管理と負荷回復、GPSクロックの配信と同期を行います。IMCSは、施設内の配電を監視して、供給の安定性を確保し、コストのかかるダウンタイムを防ぎます。
チャレンジ
IMCSは、SCADAシステム、電力品質管理システム（PQMS）、30の産業用制御マネージャー（ICM）、1000台以上のをインテリジェント電子デバイス（IED）で構成されています。ICMは、プラントレベルで配布されたIED /サブシステムのインターフェイスデータを収集するコミュニケーションマネージャーとして機能します。IEDには、保護リレー、モーターマネージャー、フィーダーマネージャーなどのデバイスが含まれます。光ファイバーリングは、SCADA用とPQMS用の2つが必要です。リングは冗長性を備えてリンク（結合）する必要があります。両方のリングにはPQMSサーバーが接続されています。
システム要件は次の通りです。
- 機器には耐熱性、耐湿性が求められる
- 将来の拡張性を考慮したシステムであること
- ネットワークの冗長性を内蔵していること
- 2つの独立リング間の結合
- パフォーマンスを考慮したVLANサポート
- 診断と通知のためのSNMP
- IEC61850-3準拠
ネットワークソリューション：EX63000 and EX83000
何よりもまず、このアプリケーションのデバイスは、対応するIEC規格に適合している必要があります。IEC 61850-3は、この種の電力システムにおける通信ネットワークのイミュニティと環境要件をカバーしています。 EtherWANは、EX63000及びEX83000シリーズの産業用マネージドイーサネットスイッチでこの課題に対応しました。
EX63000シリーズには、16個の10/100BASEファストイーサネットポートと、固定ファイバーオプションを備えた最大2個のギガビットコンボポートが装備されています。耐湿性、耐電磁波性に優れ、動作温度範囲は-10～60℃です。
EX83000シリーズには、16個の10/100BASE Fast Ethernetポートを搭載し、最大2個のギガビット、固定ファイバー、SFPコンボポートのオプションと組み合わせて使用することができます。堅牢な構造で、-40〜75℃の広い温度範囲で動作できます。
両モデルとも、EtherWANの自己修復技術であるAlpha-Ringをサポートしています。これは、15ミリ秒以下の障害回復時間を提供する独自の冗長プロトコルであり、このIMCSなどの重要なアプリケーションに最適な技術です。 更に、両モデル共に複数のAlpha-Ringを接続することができるリングカップリングに対応。リングカップリングを使用すると、任意の冗長プロトコルを実行している別のリングにリングを接続できます。SNMPとVLANの両方のサポートは、全てのEtherWANマネージドスイッチに対応されています。
結論
最新の統合監視制御システムは、信頼できるネットワークインフラストラクチャを必要とする複雑なプロジェクトです。適切な機能と性能を備えたイーサネットスイッチを選択することが最も重要です。EtherWAN製品は、途切れることのない接続性を必要とするアプリケーションのトップチョイスであり続けます。
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